
教えて水博士! #59
水の硬度は地域によって違いがあるの?
illustration / Ayako Kubo
edit & text / Akio Mitomi
Q. 水の硬度は地域によって違いがあるの?
A. 同じ日本でも、地域によって水の硬度には違いがあります。三菱ケミカル・クリンスイと東京大学環境分析化学研究室による共同研究で、日本各地の水道水や井戸水を調査。これまでに国内約1,700地点の蛇口で採水を行い、水質成分を分析してきました。
一般的に日本は「軟水の国」として知られていますが、全国を見渡すと地域ごとに水の特徴は異なります。これは、水が流れる地質や地形、水源の違いによって、溶け込むミネラルの量などが変わるためです。たとえば東北や北海道の一部、山間地域では比較的硬度が低く、関東、熊本、沖縄などでは高めの傾向が見られました。東北や北海道で硬度が低くなりやすい理由として、雪解け水による希釈や、地質と水が接触する時間の短さが挙げられます。雪解け水はもともとミネラルが少なく、大量に河川へ流入することで、ミネラル濃度が相対的に低くなります。同じ県の中にも軟水の場所と硬度の高い場所があります。そのバリエーションこそが水の面白さです。

参考記事
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みずはかせ
1997年より三菱ケミカル愛知研究所でクリンスイ製品の開発・評価・研究開発に携わる。フォークリフト運転免許と華道正教授の免許を持つ。




