2024.09.25

教えて水博士! #45
「おいしい水」ってどんな水?
クリンスイの浄水は?

illustration / Ayako Kubo
edit & text / Akio Mitomi

Q. 「おいしい水」ってどんな水?

A. おいしい水の要素としては「ミネラル、硬度、炭酸ガスを適度に備えた冷たい水」とされています。一方、過マンガン酸カリウム消費量、臭気度及び残留塩素は無図を損なう要素とされています。おいしい水の要件は以下の通りになります。

おいしい水の要件
水質項目要件値内容
蒸発残留物30〜200mg/L量が多いと苦味・渋味等が増し、適度に含まれるとコクのあるまろやかな味となる。
硬度10〜100mg/Lカルシウム・マグネシムの含有量を示し、硬度の低い水はクセがなく、高いと好き嫌いが出る。
遊離炭酸3〜20mg/L水に爽やかな味を与えるが、多いと刺激が強くなる。
過マンガン酸カリウム消費量3mg/L 以下不純物の過去の汚染の指標であり、量が多いと水の味を損なう。
臭気度3 以下水源の状況によりいろいろな臭いがつくと不快な味がする。
残留塩素0.4mg/L 以下水にカルキ臭を与え、濃度が高いと水の味を悪くする。
水温最高20℃以下水温が高くなるとおいしくないと感じる。冷やすことでおいしく感じる。
厚生省(現厚生労働省)おいしい水研究会による「おいしい水の要件」(1985年)より
出典元/おいしい水研究会. おいしい水について(資料). 水道協会雑誌 = Journal of Japan Water Works Association. 54(5) (通号 608) 1985.05,p.p76~83.
Q. クリンスイの浄水は

A. 水道水源の汚染が進んだ高度成長期に、異臭味水や残留塩素(カルキ)臭の強い水などにより、水道水がまずくなったと言われはじめたなかで、浄水器が登場しました。クリンスイの浄水器は活性炭で残留塩素、カビ臭、農薬を除去したのち、中空糸膜でにごりや雑菌など、味わいや安全を損ねる物質は除去しますが、シリカやカルシウム、マグネシウムなど、水道水に含まれているミネラル成分はそのまま残すので、おいしい水の条件を備えています。

おいしい水について詳しくはこちらの浄水器協会ホームページをご覧ください。
http://www.jwpa.or.jp/mi_oishii.htm


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みずはかせ

1997年より三菱ケミカル愛知研究所でクリンスイ製品の開発・評価・研究開発に携わる。フォークリフト運転免許と華道正教授の免許を持つ。

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