2023.08.30

教えて水博士! #35
クリンスイの浄水器で
水道水のカビ臭は除去できるの?

illustration / Ayako Kubo
edit & text / Akio Mitomi

Q. 水道水のカビ臭の原因は?

A. 春から秋にかけて、水道水の水源であるダムや湖、貯水池、河川などの水温が15℃を超えると、水が滞留するところで植物性プランクトンが繁殖しやすくなります(*1)。中でもラン藻類の一種である「フォルミディウム」や「アナベナ」などが繁殖すると発生する「ジェオスミン」と「2-MIB(2-メチルイソボルネオール)」が、カビ臭の原因物質となります。

これらの原因物質に毒性はありませんが、水道水の水質基準ではジェオスミンも2-MIBも1Lあたり0.00001ミリグラム(10ナノグラム)以下と定められています。ただカビ臭は食品の腐敗など、人間の生命を脅かすサインなのでごく低濃度でも感知できる(*2)ため、基準値の半分、1Lあたり0.000005ミリグラム(5ナノグラム)を超えるとカビ臭を感じる場合もあります。最近では、水源の水温の低くなる冬季でもカビ臭が確認されることがあり、夏場特有の問題でもないと認識されつつあります。

Q. クリンスイの浄水器でカビ臭の原因物質は除去できるの?

A. クリンスイの浄水カートリッジは除去物質17+2の浄水グレード「HIGH GRADE ★★★★★」タイプが2-MIBとジェオスミンの両方を除去、除去物質11+2の浄水グレード「STANDARD+ ★★★」と除去物質10+2の浄水グレード「STANDARD ★★」は2-MIBを除去することができます。

なお浄水カートリッジはタイプによって3か月ごと、1年ごとといった取替時期の目安が決められています。その期間を過ぎて浄水能力が低下した状態で使い続けた場合、カビ臭の原因物質が十分に浄水されない可能性がありますので、取替時期の目安の期間内での浄水カートリッジ交換をお勧めします。

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みずはかせ

1997年より三菱ケミカル愛知研究所でクリンスイ製品の開発・評価・研究開発に携わる。フォークリフト運転免許と華道正教授の免許を持つ。

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