
クリンスイのある暮らし
- 瀬谷邸のスパウトインタイプ -
photo / Norio Kidera
text / Hitomi Takano
edit / Akio Mitomi
野菜マフィン作りに欠かせない、おいしい水を手軽に。
フリーランスの編集兼ライターとして活動しながら、神奈川・鎌倉でマフィンの店「doyoubi」を営んでいる瀬谷薫子さん。設計士の夫・聡さんと2歳になる息子、猫1匹と暮らす自宅を訪ねた。
瀬谷さん宅には、ビルトイン浄水器のスパウトインタイプ複合水栓が設置されている。シャワーヘッド先端の切替レバーを回すだけで、原水シャワー、原水ストレート、浄水ストレートに切り替えが可能。
「水を汲んだり、野菜を洗ったりしながら手元でさっと浄水と原水の切り替えができて、とても使い勝手がいいです」

4か月ごとに交換する浄水カートリッジは水栓内に内蔵。シンク下に浄水カートリッジを設置する必要がなく、シンク下に扉がないオープン仕様の瀬谷さん宅では好都合だった。
「自分で浄水カートリッジを交換するのは面倒かなと思ったけれど、案外大丈夫そう。交換時期を忘れないようにカレンダー機能がついているので安心です」

瀬谷さんがdoyoubiを始めたのは6年前のこと。最初に実店舗を構えたのは、当時暮らしていた東京・西荻窪。鎌倉へ移り住んでからは2年になる。野菜を使った甘さ控えめのマフィンが人気のdoyoubi。こんなに野菜に夢中になったのは、鎌倉で暮らすようになってからなのだそう。
「鎌倉駅近くにある野菜直売所『鎌倉市農協連即売所』(通称レンバイ)に通うようになって、野菜のおもしろさに気づいてしまったんです。レンバイに並ぶのは、地元で育った規格外の野菜が中心。東京で生まれ育った私は、スーパーに並ぶ形の揃った静かな野菜しか知らなくて。野菜たちの生き生きとした姿とそのおいしさにハマってしまいました」
農家さんから届く旬の野菜を、そのまま茹でて使うこともあれば、塩水に漬けて乳酸発酵したり、角砂糖とビネガーでシロップ漬けにしたり。あらゆる方法で野菜をマフィンの具材に変身させていく。

「野菜を使うようになって、以前より水にも気を使うようにもなった」という瀬谷さん。マフィン生地は小麦粉と豆乳と米油が中心なので水は使わないけれど、具材になる野菜の処理や調理には浄水が活躍しているという。
「野菜を洗ったり茹でたりするのはもちろん、葉野菜を元気にするために漬けておく水も、仕上げに塗るシロップ作りにも浄水を使います。以前はペットボトルのミネラルウォーターを買って使っていましたが、すべての作業に使うわけにもいかなくて……。今は蛇口をひねればすぐに浄水が出るので、気兼ねなくおいしい水が使えるのが嬉しい。すごく助かっています」

この日焼いてくれたのは、空芯菜とレモン入り豆乳マヨネーズのマフィン。出汁を加えた甘じょっぱい生地と爽やかな酸味が、野菜のおいしさを引き立てている。doyoubiらしい、お酒にも合うマフィンだ。出汁を生地に練り込むアイデアは、香川でうどんを食べているときに閃いたのだと教えてくれた。

「文章を書くことも、マフィンを焼くことも、両方好き」
以前は編集兼ライターの仕事とマフィンを焼くことを分けて考えていたけれど、最近はマフィン作りにも“編集”の視点が生きているという。
「野菜の魅力を伝えるためのアウトプットの手段として、文章を書くこと・マフィンを焼くことをその都度使い分けているような感覚です。どちらも行き来しながら、これからも両軸で野菜のおもしろさを伝えていきたいと思っています」
最新情報はクリンスイ水の編集部Instagramアカウントで @cleansui_knows