2024.08.30

浄水シャワーヘッドの塩素除去の効果や
メリット・デメリットは?

近年、美容・健康への関心の高まりから「浄水シャワーヘッド」が注目を集めています。水道水を浄水してからシャワーが出るため、頭皮や毛髪に影響を与える塩素を軽減してくれます。

その中でも人気なのが塩素除去機能を搭載した浄水シャワーヘッドですが、どのような効果があるのか、実際にメリットがあるのか気になっている方もいるのではないでしょうか。

本記事では実際の利用者から集めた調査データをもとに、使用前後の変化などについて説明します。毎日のシャワータイムをより快適にするためにも、ぜひ参考にしてください。


INDEX

なぜ浄水シャワーヘッドは塩素除去がいいの?

塩素除去の浄水シャワーヘッドがおすすめなのは、水道水に含まれる残留塩素を取り除くことができるからです。

水道水は水を安全に飲めるようにするため、消毒の役割を担う残留塩素の濃度も定められています。水道法によると、給水栓における水は遊離残留塩素が1リットルあたり0.1mg(結合残留塩素の場合は1リットルあたり0.4mg)保持されていなければなりません。※1

これにより私たちは安全に水を飲むことができるわけですが、髪や体を洗うときにこの塩素が悪影響を及ぼす場合があります。具体的にみていきましょう。

髪への影響

髪は、たんぱく質で構成されているキューティクルと呼ばれる膜で覆われています。キューティクルは髪のツヤやハリを保ち、外部の刺激から守る役割があります。

しかし、塩素はこのキューティクルを傷めてしまうのです。髪の毛は一度傷んでしまうと、自己補修することはできません。これが髪のパサつきやごわつき、枝毛、切れ毛などの原因につながると考えられているのです。

塩素除去の浄水シャワーヘッドを利用すれば、残留塩素が取り除かれます。

肌(皮膚)への影響

残留塩素は、肌のバリア機能を低下させる可能性があります。肌の表面には皮脂膜と呼ばれる膜があり、外部の刺激から肌を守ると同時に水分蒸発を防ぐ役割を持っていますが、残留塩素はこの皮脂膜を分解してしまうため、肌がダメージを受けやすくなってしまうのです。※3

そのような理由から、原因が解明されているわけではありませんが、アトピー性皮膚炎などの原因の一つともいわれています。

アトピー性皮膚炎は生活習慣や食事、ストレス、アレルギーなどさまざまな要因が考えられるため、残留塩素がどれくらいの影響を及ぼしているかは明らかになっていません。しかし残留塩素の濃度が高く、温水ほど、肌の保水力や保湿機能が低下したという研究結果もあり、要因の一つと考えられているのです。※4

浄水シャワーヘッドは残留塩素を除去し、残留塩素による影響を軽減してくれるでしょう。


浄水シャワーヘッドの塩素除去の効果は?

塩素除去浄水シャワーヘッドは本当に効果があるのでしょうか。一般社団法人浄水器協会の浄水シャワー分科会が行った技術レポート「浄水シャワーの医療機関における皮膚・頭皮および髪への影響に関するアンケート調査」から、浄水シャワー効果のメリット・デメリットをみていきましょう。※5

この調査では、浄水シャワー使用前と使用後の変化を4つのステージ(「強く感じる」「感じる」「あまり感じない」「感じない」)に分類し、どのくらい変化したかを調べています。

使用前後の頭皮・髪の変化

「頭皮、髪の痒み」に関しては61%が緩和したと回答しています。痒みを「強く感じる」から「あまり感じない」の2ステージへ変化を感じた方の割合は17%、「感じる」から「あまり感じない」の1ステージへ変化した割合は39%です。

「頭皮、髪のパサパサ感」が緩和された割合は全体の73%、「髪のツヤ」は56%、「櫛の通り」は50%となっています。いずれの回答も2ステージ変化したのは17%でしたが、それでも1ステージ変化したという回答を合わせると、半数以上が変化が見られた結果となっています。

ただし、「髪のボリューム」は22%、「頭皮のフケ・枝毛」は28%と大きな変化が見られない項目もありました。

使用前後の皮膚の変化

皮膚の変化に対する調査では「皮膚の痒み」が緩和されたという回答が全体の83%と高い結果でした。2ステージまで変化を感じたという方は33%、1ステージは50%です。ほかにも緩和された項目は「皮膚のかさつき」が全体の72%、「皮膚のヒリヒリ」56%、「皮膚のつっぱり感」66%となっていました。

塩素除去シャワーヘッドを使った皮膚状態への変化は高い結果となりましたが、「皮膚の弾力」については44%、「皮膚の脂性」は17%と低い割合となっており、肌の質そのものを変化させる結果は見られませんでした。

使用前後の鼻の変化

鼻への影響に対しても調査しています。「鼻の詰まり感」が1ステージ緩和されたとの回答は、全体の11%、変化なしは72%、無回答は17%です。「鼻のムズムズ感」は全体の16%が緩和されたと回答、「鼻の痛み」「鼻汁の量」が緩和されたとの回答はいずれも全体の11%です。

「くしゃみ」が緩和された方は22%であり、こちらも高い割合ではありませんが、そのうち2ステージ変化したと回答した方は17%、1ステージは6%で、くしゃみが緩和されたと感じた方は一定の変化を感じていたことが分かります。

使用前後の眼の変化

塩素除去シャワーヘッドの利用で眼に感じる変化も調べています。「眼の刺激(しみ感)」が緩和されたという回答は全体の27%、そのうち1ステージの変化が22%です。

「眼の痒み」が緩和された割合は全体の28%、「目やにの量」は22%、「目の充血(の軽減)」は16%となっています。いずれのケースも多い割合ではなく、5~6割が変化なしという回答でした。

このことから、塩素除去シャワーヘッドは髪や肌へは大きな変化をもたらしますが、眼や鼻への影響は少ないと考えられます。


浄水シャワーヘッドの選び方

浄水シャワーヘッドといっても、さまざまな種類があります。そこで、自分に合う選び方のポイントについて説明します。

塩素除去能力で選ぶ

塩素除去能力は、浄水シャワーヘッドを選ぶ上で最も重要なポイントの一つです。塩素はたんぱく質を分解する作用がありますが、シャワーの温水により頭皮や肌がさらに乾燥しやすくなります。アトピーやデリケートな肌をはじめ、スキンケアを重視する場合は残留塩素を軽減できる浄水シャワーヘッドがおすすめです。

クリンスイ SK106W」は、ヘッド先端のシャワーキャップ部に酸化還元フィルター(亜硫酸カルシウム)を内蔵し、残留塩素を除去します。

体を洗うときは浄水、お風呂掃除のときは原水と切り替えられるため、浄水カートリッジの寿命が長持ちするのでランニングコストが抑えられます。

コスパで選ぶ

塩素除去機能を搭載したシャワーヘッドの多くは浄水カートリッジの交換が必要ですが、浄水カートリッジの寿命が長いものがあります。ランニングコストを抑えるためには、浄水カートリッジ選びに注意しましょう。

例えば「クリンスイ SY102」のシャワーヘッドは取り付けが簡単な上、カートリッジの処理能力(寿命)が高く※、浄水効果が持続するフィルターを使用しています。およそ4ヶ月ごとの浄水カートリッジの交換でコスパの良さが特徴です。※自社商品ピュアピュアと比較

また新発売の「SM302-WT」は、塩素を除去しながら1ミリリットルあたり約2,900万個のウルトラファインバブルを発生しています。

商品の効果についてはこちらから、ウルトラファインバブルについては以下の記事を参考にしてください。

使いやすさで選ぶ

浄水シャワーヘッドは毎日使うものなので、使いやすさも重要です。軽さ、握りやすさ、操作スイッチなどポイントもさまざまですが、取り付けが簡単で十分な水量を保持できるものを選びましょう。

クリンスイの浄水シャワーヘッド「クリンスイ SY102」は、ほとんどのシャワーにそのまま取り付けられます。メーカーなどによって合わない場合でも、付属のアダプターセットを使うことで簡単に取り付けが可能です。残留塩素を除去するため、敏感肌の方でも使いやすいでしょう。


塩素除去のシャワーヘッドですこやかな肌・髪を保とう!

浄水シャワーヘッドは水道水に含まれる残留塩素を除去し、残留塩素による影響を軽減してくれる便利なアイテムです。日頃の肌や頭皮に関するお悩みを解決してくれるかもしれません。

ただしさまざまな種類があり、特徴も異なるため塩素除去による効果やメリット・デメリットを理解した上で自分に合った製品を選びましょう。

クリンスイの浄水シャワーヘッドは、塩素除去に亜硫酸カルシウムを使用したろ過システムを採用しています。高い洗浄力でありながら、肌にやさしく日本アトピー協会にも推薦されている製品です。ぜひチェックしてみてくださいね。

クリンスイの製品


関連商品

浄水ウルトラファインバブルシャワー

浄水シャワー

SK106W
SY102

【参考文献】

※1 厚生労働省|水道法第4条及び第22条等の関係について

※2 一般社団法人浄水器協会|浄水シャワー

※3 厚生労働省|第2章 学童・成人アトピー性皮膚炎の臨床像・病態・経過

※4 一般社団法人浄水器協会|浄水シャワーのQ&A

※5 一般社団法人浄水器協会 浄水シャワー分科会|浄水シャワーの医療機関における皮膚、頭皮および髪への影響に関するアンケート調査

みずはかせ

1997年より三菱ケミカル愛知研究所でクリンスイ製品の開発・評価・研究開発に携わる。フォークリフト運転免許と華道正教授の免許を持つ。

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