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黒を暮らしのアクセントにするデザイナー夫妻のライフスタイル。前編
空間にもデザインにも欠かせない「黒」の存在 デザインユニット「smbetsmb」として活動するアートディレクターの新保慶太さん・美沙子さん夫妻。2人が暮らす都内のヴィンテージマンションを訪ねた。この部屋に引っ越したのはち…
2023.12.06
「お水は、クリアな存在です。自分の体調を知るためにも毎日お水を飲むのはとてもいい気がするんです。舌や喉で感じる水の違いで自分の状態を確認しています」と話す美沙子さん。毎日水を飲むことは、体調を知るバロメーターになっているという。毎朝起きるとまず水を飲み、あとは食事の30分ほど前に飲むことを習慣にしている。
「母がとにかく水を飲む人なんです。昔からなんとなくそういう景色が頭に残っていて。実家では割と早いうちから浄水器を使っていたので、生活の中で浄水した水を飲むということが普通になっていました」
一方で慶太さんは、「あまり水を飲まなかった」という。「僕は逆に水を飲まない人だったんです。意識していないと全然飲まない。だから今はできるだけ飲むようにしています。水をたくさん飲むのもなかなか大変ですよね」
だからこそ、普段から浄水を好きなボトルに入れて冷蔵庫に入れておいたり、気に入ったグラスを使ったり。自分の目や手に触れた時に心地いいと感じる物を選ぶことで、気持ちよく生活に取り入れる工夫もしているのだそう。
水だけでなく、お茶やコーヒーを飲むことも好きな2人。最近では休憩時間や来客時に、茶道を嗜(たしな)む美沙子さんのお点前を披露することも。
「仕事でお茶会に招かれる機会が続いて、作法をもっと知りたいと思ったことがきっかけで始めました。お稽古前やお茶会前、練習のために自宅で点てています」
また、旅先にもコーヒー豆や茶葉を持参して淹れて飲むこともある。「水はその土地ごとの色を感じるし、それによってコーヒーやお茶の味も違うなと感じます。違う場所に身を置いたことで、自分の感覚が変わるからかもしれないけれど」と美沙子さん。いろいろな豆を試したり、焙煎したりとコーヒー好きな慶太さんも「コーヒーは味が濃いものだけれど、とても繊細。水の違いでも変わると思います」と話す。
「その土地の水を使い茶事をするというのは、最高の贅沢ですよね。昔は飲み水も今ほどきれいではなかったから、暁に井戸から汲んだ清浄な水を甕(かめ)に入れてごみを下に沈めておき、上澄みだけを使っていたとか。きれいな水もそれで点てるお茶も、とても贅沢なものだったのだと思います」 今は蛇口をひねれば簡単に水が出るし、浄水器を通せばおいしい水ですぐにお茶が点てられる。浄水器ひとつでその土地の水を安心して飲めるということは、当たり前のようでとても贅沢なことなのかもしれない。
最新情報はクリンスイ水の編集部Instagramアカウントで @cleansui_knows
アートディレクションやデザインを手がけるデザインユニット「smbetsmb」として、ブックデザイン、商品コンセプトやスペースの立ち上げなど総合的なデザインを行う。主な仕事に坂本龍一アナログ盤ボックスセット『Ryuichi Sakamoto 2019』、東京都庭園美術館リニューアルプロジェクト『内藤礼 信の感情』展など一連のアートディレクション・デザイン、細川亜衣『taishoji cookbook』ブックデザイン、一圃一酒の日本酒『SEN』の商品コンセプト、スペースの立ち上げなどがある。
https://www.smbetsmb.com/ Instagram @smbetsmb