2024.11.24

水道水に入っている「PFAS」って?
家庭でできる対処方法とは

水道水にはさまざまな成分が含まれていますが、そのなかでも「PFAS(ピーファス)」という成分に関心が集まっているのを知っていますか?

PFASは健康被害が懸念されている成分で、各自治体でも対策が取られています。PFASの影響が気になるなら、自宅で浄水器を使うと良いでしょう。PFASの概要や、おすすめの浄水器について解説します。



「PFAS」ってどんなもの?

PFASは、有機フッ素化合物という物質の総称です。水道水に含まれていることがありますが、近年、健康への影響が心配されています。

水道水などに含まれる有機フッ素化合物のこと

PFASとは、有機フッ素化合物の総称です。

有機フッ素化合物の代表的なものとして、PFOS(ピーフォス)とPFOA(ピーフォア)があります。PFOSとPFOAは耐熱性・耐薬品性に優れているため、以下のようなものに使われてきました。

  • 自動車
  • 泡消火剤
  • 食品包装紙の撥水加工
  • フローリング
  • フライパンのテフロン加工

しかし、PFOSとPFOAは環境中で分解されにくく、蓄積性があるため、現在は国内での使用・製造が禁じられています。

各自治体で水質検査も行われている

国内では暫定目標値(※)として、水道水中のPFOS及びPFOAを合計50 ng/L以下とするよう定められています。

そのため、全国の自治体では定期的に水質検査を行い、PFASの濃度が暫定目標値を下回るように管理しているのです。暫定目標値を超過した場合は、取水地点や浄水場原水の監視を強化する、活性炭を注入するといった対策を取る自治体もあります。

水質検査の結果は自治体のHPで公開されているケースも多いので、気になる方は確認してみましょう。

※ヒトが一生涯、毎日2L飲用しても問題ないとされる値


なぜPFASはそれほど注目されているの?

PFASは、発がん性や免疫系・血清中コレステロールへの影響がある、甲状腺異常などにつながるといった可能性が指摘されています。そのため、PFASへの注目度が高まっているのです。

ただし、今のところ、日本でPFASによる健康への影響があったという報告はありません。また、どの程度の量・濃度でどんな影響があるのかは明らかになっておらず、現在も国が調査・研究を進め、総合的な対応を検討しています。


自宅でのPFAS対策には浄水器を使おう

各自治体でPFAS対策はされているものの、さらにPFASの摂取量を減らしたいと考えるなら、自宅で浄水器を使うのが効果的です。

京都大学の原田准教授が2023年に東京都・多摩地域の27区市町村・650名を対象に行った調査では、浄水器を使っていた方のほうが、浄水器を使っていなかった方よりも血中のPFAS濃度が低かったという結果が出ています。

PFASが心配な場合は、PFASを除去できる機能の付いた浄水器を使うと良いでしょう。浄水能力を保つために、浄水カートリッジを定期的に交換することも重要です。

参考:原田 浩二
多摩地域住民の血漿中 PFAS 濃度調査の結果の統計学的解析結果について


PFASが気になる方におすすめの浄水器

クリンスイの浄水器で使われている浄水カートリッジには、PFOSやPFOAを除去できると確認できたものが多数あります。

PFASの影響が心配な方におすすめの、一般家庭で使いやすい浄水器を紹介します。

液晶付きで普段使いにも便利な「クリンスイCSP901」

クリンスイ CSP901」は、自宅の蛇口に取り付けるだけで使えるタイプの浄水器です。大型液晶が付いており、ろ過水量が分かるため料理をするときに便利です。カートリッジや電池を交換するタイミングも表示されるため、普段から水道水をよく使う人にぴったりです。

シンプルなデザインが好みの人は、「クリンスイ MD111」も検討してみましょう。CSP901と同じく蛇口に設置するタイプで、左右どちらでも設置が可能。どんな人にも使いやすいデザインです。

家族で使いやすい大容量のポット型「クリンスイCP508」

クリンスイCP508」は、水道水を注いでおくと浄水が出来上がるポット型の浄水器です。ろ過水容量2.2Lと容量が大きく、料理や飲み水などにたっぷり使えます。

ろ過中に使用しても、ろ過前の水と混ざらない構造をしており、浄水中でもストレスなく使える点も魅力です(※)。

1人暮らしや少人数の世帯でもう少し容量が小さいタイプが欲しい場合は、同シリーズの「CP012」や「CP407」も向いています。

※リザーバータンクの水位線以下にろ過されてからお使いください。90°以上傾けたり、斜めに注いだりして既定の水位以下になると、原水がフェンスを乗り越えて混ざる可能性があります。

お試しにもぴったり「レンタル浄水器」

まずは浄水器を試してみたい方には、「レンタル浄水器」のサービスがおすすめです。

レンタル浄水器はクリンスイの浄水器を定額で利用できるサービスで、蛇口直結型とポット型が選べます。カートリッジは3カ月ごとに定期配送されるため、交換のタイミングが分かりやすく、交換漏れも防げます。また、カートリッジを買い忘れる心配もありません。

浄水器本体も1年で交換できるので、きれいで清潔な水がいつでも楽しめます。


家庭でのPFAS対策には浄水器を取り入れて

水源となる河川や地下水でPFASが検出される報道が相次ぎ、不安を感じられることがあるかもしれません。PFASは直接健康への被害が報告されている訳ではありませんが、まだ不明な点や調査中の内容も多いのが現状です。

水道水は各自治体で処理されていますが、浄水器を使えば、さらにきれいでおいしい水が飲めるようになります。PFASが気になる方は、自宅にクリンスイの浄水器を設置してみてはいかがでしょうか?

クリンスイの浄水カートリッジには、PFOS・PFOA除去効果が認められたものが複数あります。今回紹介した浄水器以外にも、PFAS対策にぴったりの浄水器がありますので、ぜひチェックしてみてください。

2020年より三菱ケミカル・クリンスイ技術部・開発部を兼務。以前は飲食店などの内装設計業務に携わっていた経験をもつ。

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