2023.08.04

水を2リットル飲む効果は?
無理なく飲むコツや注意点も紹介

「水を毎日2リットル飲むと良い」と聞いたことはありませんか?

水をしっかり飲むことで、体にさまざまな効果がもたらされます。しかし、誰もが2リットル飲むべきかと言うと、そうではありません。自分に必要な水分量を知ったうえで、その量を満たせるよう、水を飲むことが重要です。

必要な水分量の計算方法と、水を飲むメリット、無理なく飲むコツを解説します。



「水を1日2リットル飲むと良い」のは本当?

前提として、誰もが1日2リットルの水を飲めば良い訳ではありません。

食生活や運動量、年齢にもよりますが、人間が1日に必要な水分量は「体重1kgにつき約40ml」だと言われています。たとえば体重50kgの方の場合は、1日約2リットルの水が必要になる計算です。

しかし、子どもや高齢者などの場合、必ずしも2リットルの水が必要でないこともあります。自分の体重やライフスタイルから飲むべき水の量を知り、適切に摂取しましょう。

なお、この記事では体重50kgの方を想定し、2リットルの水を飲む効果やメリットを紹介します。


水を2リットル飲むと期待できる3つの効果

水を2リットル飲むと、便秘やむくみ、冷え性といったさまざまな症状の解消が期待できます。

1.血行を促進し、デトックス効果に期待できる

脂肪や老廃物がたまり、ドロドロした状態の血液はスムーズに流れません。血液は老廃物を運ぶ役割を担っているため、血行が悪いと老廃物が体内に蓄積されてしまいます。

水を多く飲むと代謝が整い、血行が促進されて、体内の老廃物が排出されやすくなるでしょう。また、水分の摂取量が多いと、便が水を含んでやわらかくなります。便秘が解消されたり、老廃物の排出によりむくみが改善されたりする効果も期待できます。

2.満腹感が得られて、食欲を抑えられる

無駄な間食を防ぐには、お腹が空いたときに水を飲み、空腹感を抑えることが有効です。食事中も意識的に水を飲むようにすると、食べるペースがゆっくりになり、時間をかけて食事ができます。

食事量が控えめでも満腹感を得やすくなるため、食べ過ぎを防ぐ効果が期待できるでしょう。

3.肌のターンオーバーを促し、若々しさを保てる

肌の細胞が水分で満たされれば、細胞から老廃物が排出されて肌のターンオーバーが促進され、シミやくすみの改善効果が期待できます。

人間の体は水分が60%を占めており、肌の細胞も多くの水分を必要としています。肌の細胞の中まで水分を補給するには、肌の外側から水を与えるだけでは不十分です。

水を飲んで、体の内側から送り届けるようにしましょう。健やかでうるおいのある肌を保てるはずです。


無理なく水を2リットル飲む方法

これまで水を飲む習慣がなかった方は、「2リットルもの水を毎日飲み続けるのは難しい」と感じてしまうかもしれません。負担に感じることなく水を2リットル飲む方法を紹介します。

少量の水を小まめに飲む

2リットルの水と聞くとかなりの量に思えますが、生活の中で少量ずつ、タイミングを分けて飲むようにするとあまり難しくはありません。

のどが渇いたと感じたときは、すでに体の水分が失われている状態です。のどの渇きを感じる前に、小まめに水を飲むようにしましょう。特に、入浴中と就寝中は意外と汗をかいており、体の水分が失われがちです。お風呂上がりや起床時には、必ず水を飲むように習慣づけてください。

ただし一度に大量の水を飲むことは避けましょう。うまく体に吸収されず、せっかく飲んだ水が排出されてしまいます。

食事で摂取する量もカウントする

食事からは、意外と多くの水分を摂取できます。汁物はもちろんですが、野菜には多くの水分が含まれており、炊飯などの調理にも水を使うでしょう。

1日3食をきちんと食べていれば、1日の食事からは1リットルもの水分を摂取できると言われています。つまり食事以外で1リットルの水を摂取できれば、1日合計2リットルの水を飲んだことになるのです。

フルーツウォーターや水ゼリーでおいしく摂取する

無味無臭の水を飲むことが苦手であれば、フルーツやハーブを入れて風味を付けた水を試してみてください。気分により、フルーツやハーブの種類を変える楽しみもあります。

甘いものが好きな方は、たっぷりの水を使った「水ゼリー」で水分を補うのもおすすめです。おかゆを食べて、食事からの水分を多めに取り入れる方法もあります。


水を飲む前に知っておきたい3つのポイント

水はただ飲めば良いものではありません。飲み方を誤ると、効果が十分に得られない可能性があります。

効果が出るタイミングには個人差がある

効果が現れるタイミングには、個人差があります。水を2リットル飲んだからといって、すぐに効果を実感できる訳ではありません。また、必ずしも健康や美容に効果が出るとは断言できないことも、覚えておいてください。

しかし、水は体にも必要なものです。効果が出ないからと焦ったり、諦めたりせず飲み続けましょう。

カフェインやアルコールのある飲み物はカウントされない

カフェインが入ったお茶やコーヒー、アルコール飲料は水にカウントされないことに注意してください。

カフェインを含む飲み物やアルコール飲料には、利尿作用があります。これらの飲み物の作用によって多くの尿が作られるため、体内で使われるはずの水分まで排出されてしまうのです。むしろ、水分不足に陥るおそれもあります。

適切に水分補給するなら、何も入っていない水をそのまま飲むようにしましょう。

冷たすぎる水は選ばないようにする

体への負担を軽減するために、水の温度にも気を配ってください。冷蔵庫に入れたような冷たすぎる水は飲みづらいだけではなく、体を冷やす原因にもなります。体が冷えると血行が悪くなる、基礎代謝が落ちる、免疫力が低下するといった不調をまねく可能性もあります。

体に負担をかけないためには、常温の水を飲むのがおすすめです。一度沸騰させてから飲みやすい温度まで冷ました、白湯も良いでしょう。


水を飲む効果をさらにアップさせるコツ

健康や美容のために水を2リットル飲むのであれば、効果をより高められる方法を選びましょう。水を飲む効果をアップさせたいときに気を付けるポイントは、以下の通りです。

ミネラルバランスの良い水を選ぶ

飲む水の種類は、どんなものでもかまいません。水道水でも問題ありませんが、できればミネラルバランスが良いものを選びましょう。

水には、カルシウムやマグネシウムといったミネラルが含まれています。ミネラルは、体に欠かせない栄養分です。ペットボトルの水を飲むときも、ミネラルの含有量に着目してみてください。

「市販のミネラルウォーターはコストやペットボトルのゴミが気になる」という方は、自宅の水道水をろ過して飲むことをおすすめします。

水道水の味が苦手なら浄水器も活用を

水道水は手軽に飲めますが、残留塩素の風味が苦手な方も少なくありません。そんな方におすすめしたいのが、浄水器です。

浄水器を使うことで、残留塩素はもちろん、雑菌や不純物までしっかり取り除かれるため、安心して飲めます。


浄水器を取り入れて小まめに水を飲む習慣を作ろう

適切な量の水を飲むと、健康・美容面でさまざまな効果が期待できます。水の飲み方や種類にも工夫すれば、そのメリットをより実感できるでしょう。

水を飲む習慣を手軽に取り入れるなら、浄水器を導入するのもおすすめです。蛇口直結型からポット型、ビルトイン型などさまざまなタイプから、ライフスタイルに合うものが見つかると良いですね。

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【監修者】 医療法人社団育生会「私のクリニック目白」理事長・院長

1988年、日本大学医学部卒。医学博士、皮膚科認定専門医、国際中医薬膳師。東京医科大学病院、同大学八王子医療センター皮膚科学教室を経て、2003年10月に『私のクリニック目白』を開業。院長として診療にあたる。民間としては日本で初めて、複数の女性専門外来を有するクリニックとなる。時間をかけて話を聞く診療に定評があり、テレビ、ラジオ、雑誌にて健康相談コーナーなど、多数出演。女性専門医療の第一線で活躍中。

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