2023.03.25

アクティビスト・eriさんが語る
クリンスイと環境。 前編

photo / Norio Kidera
text / Hitomi Takano
edit / Akio Mitomi

私たちにいちばん近い水、「水道水」を選ぶ理由。

「飲み水を遠い場所からわざわざ運んできて飲んでいるって、すごく不思議なことですよね。届くたび、ビニールや段ボール箱のゴミも増えて……。無意識に選ぶと知らず知らずのうちに、環境にも負荷をかけているんです」

古着・アパレルを扱う「DEPT(デプト)」代表で、アクティビストとしても活動するeriさんが、日常で物を選ぶときに意識するのが「フードマイレージ」。「フットプリント」とも呼ばれ、生産地から消費者に届くまでの輸送にかかった「食料の輸送量×輸送距離」で表されている。これは食品に限らず、洋服や化粧品、もちろん水にも当てはまる。

「物も水も、飛行機やトラックで運ぶと大量のCO2が発生します。地産地消とよくいいますが、自分から距離が近いものを選ぶことは、CO2削減に大きく貢献できるんです」

日常の飲み水について考えたとき、eriさんはフットプリントに加えて、ゴミの削減、プラスチック削減も意識したという。

「当時会社でウォーターサーバーを使っていましたが、まずはそれを見直そうと。水が入ったボトルを設置するタイプでしたが、遠い場所で採取された水を、重いのにわざわざトラックや飛行機で運んでいる。そして交換するたびビニールや段ボール箱のゴミが出ます。よく考えたらすごく不思議なことに思えて。会社では水道直結型のウォーターサーバーに替えました」

では、自宅での飲み水は? 私たちにいちばん近い水ってなんだろう。それはキッチンの蛇口からいつでも出る「水道水」だと気づいた。

「自宅のキッチンなら、ゼロ距離。どこかから重いものを運ばなくていいし、誰かに運ばせてもいない。フットプリントの少ない水が、こんなに身近にあったことに気づいたんです」

では、私たちからいちばん近い水道水をおいしく安心して飲むには? 蛇口直結型浄水器を設置する? 浄水ポットを使う? 見た目や利便性なども考慮しながら、さまざまに思いを巡らせて辿り着いたのが、クリンスイのガラスの浄水器だった。

「知人のレストランで使っているのを見て、美しいデザインにひと目惚れしました。ガラスというところもいい。ただカートリッジを3か月に一度交換する時に出てしまうプラスチックのゴミが、私の中でOKなのか? 何度も問い直して、それでも使う意味があると納得できたので購入しました」

まずはフットプリントを主軸に考えるだけでも、「これまでと物選びの視点が変わる」と話すeriさん。

「“買い物は投票”とよくいいますよね。できる限り、応援したい物にお金を払いたい。無意識に選んで買っていると、案外そうではない物にお金を払っていることってあるんです。ひとつひとつの取捨選択は、自分の責任。責任といってしまうと重いけれど、それを生活に反映していくと、それだけで気持ち良く暮らせる。買い物をするたびにすごく頭を使いますが、そうやって生活するのも楽しいんです」

最新情報はクリンスイ水の編集部Instagramアカウントで @cleansui_knows

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アクティビスト・eriさんが語るクリンスイと環境。 後編

eriさんが、気候変動を解決するための活動を始めて約3年。昨年2022年11月には、気候危機の基礎を楽しく知る、学ぶ、そしてアクションをサポートするプラットフォーム『気候辞書クライメントディクショナリー』を立ち上げ、世界の気候変動に関するニュースからすぐに実践できるTIPSまでを日々発信している。そんなeriさんに、日々の暮らしで実践しているアクションについて教えてもらった。

2023.05.31

えり

デプトカンパニー代表、アクティビスト。古着・アパレルを扱う「DEPT」のデザインやディレクションを手掛ける。気候危機や社会課題に関心を持ち、アクティビストとしても活動中。2022年には気候危機を「知る」「学ぶ」そして前進するための「アクション」をサポートするプラットフォーム「気候辞書/CLIMATE DICTIONARY」をスタート。ほかに「Peaceful climate strike」「クイズ! この国の問題が問題」「みんなの未来を選ぶためのチェックリスト」「明天好好/Ming-Teng HAOHAO」「Choose Life Project」などのプロジェクトにも携わる。https://lit.link/erierieri @e_r_i_e_r_i @climate.dictionary

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