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温かいポリッジと植物の香りで迎えた朝食会。
朝晩の気温が下がり寒さが増した2022年12月中旬。菓子研究家・福田里香さんとフラワースタイリスト・平井かずみさんを迎えたイベント「クリンスイ水喫茶室 #2」で朝食会が開催された。場所は前回同様、平井かずみさんのアトリエ「皓 SIROI」。
冷たい水を食べるというコンセプトで、水ゼリーを味わっていただき好評だった前回。今回は、オートミールの新しい楽しみ方として、たっぷりと浸水させたオーツ麦を浄水で煮た「ポリッジ」で、お湯から湯気にかけてのお水の表現を味わってもらった。福田さんがポリッジと出合ったのは、イギリスの児童文学者・バーネット著『秘密の花園』。主人公が「ミルク粥」と翻訳された食事を食べていたことがきっかけだったという。
「物語の中では、ミルク粥は質素な食事として描かれています。そういうイメージの方も多いかもしれませんが、今日はフルーツやナッツ類、はちみつ、ホイップクリームなどを添えて、華やかで甘く仕上げたポリッジを召し上がっていただきます」
ウェルカムドリンクは、平井さんによるハーブティー。高知県・まるふく農園から届いたフレッシュなハーブを束ねたミニブーケを、グラスに入れてクリンスイの浄水を沸かしたお湯を注ぐと、立ち上る温かな湯気とともに清々しいハーブの香りが広がった。
「お水は無味無臭なものですが、クリンスイの浄水はまろやかで味わいがある。そこにハーブで香りを足しました。植物は言葉を持たないと言われるけれど、金木犀が香ると秋の訪れを感じるように、香りを通じて季節の移り変わりや変化を伝えてくれています。香りこそ、植物の言葉ではないかと思うんです。そんな植物の香りに癒されてください」
平井さんのメッセージとともに、寒い朝に足を運んでくれた参加者を植物の香りで迎えた。
続いて、水道水と出汁用の浄水カートリッジで作った水の飲み比べや、両方の水で煮たポリッジの食べ比べを体験。オーツ麦にたっぷりと吸われている水の違いを、舌でしっかり感じてもらった。
そしていよいよ、ポリッジを実食。今回はミルクではなく浄水を吸水させてから煮ているので、最後にお温めた牛乳・オーツミルク・豆乳の3種類から好みのミルクをかけて食べるスタイルに。
テーブルには、福田さんの手描きによるサイドキックリストを用意。サイドキックとは、上着の内ポケットのことで、もともとはスリにすられないように財布などを入れる場所という意味なのだそう。
「物語や映画などでは、よく相棒や親友という意味で使われます。英語圏のレストランではメインディッシュの付け合わせとして、『サイドキック』と書いてあることも。今日は“ポリッジの相棒”として、さまざまなサイドキックを用意しました」
いちごやバナナなどの生フルーツ、ドライフルーツ、ナッツ類、ジャムやはちみつ、チョコレートなど、ずらりとテーブルに並んだ様子に参加者も目を輝かせた。
「リチャード・ジノリ」の美しい白い器に盛られたポリッジに、さまざまなサイドキックを盛り付けたら、ゴールデンシロップやはちみつ、ミルクをかけて完成。試食タイムが始まると、「オートミールがこんなにおいしいと思わなかった」「甘いフルーツやホイップクリームと合うのは意外!」など、驚きの声が飛び交う。あまりのおいしさにおかわりする参加者も。潤いある賑やかな朝の時間を共にすることができた。 最後には、前回「クリンスイ水喫茶室 #1」の参加者からもリクエストがあった、クリンスイならではの浄水の仕組みを紹介。中空糸膜を内蔵したカートリッジについて、詳しく知ってもらう機会にもなった。「水が違うと、こんなに味も変わるんだ」「ポリッジを食べて、水が身体に染み込む感覚に。清々しい朝を味わえた」「自宅でも水にこだわって作ってみたい」といった声も多く、当たり前のように生活の中にある水に目を向ける、きっかけづくりにもなったようだ。
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