2020.09.09

新・お茶漬けの味 [茶禅華]川田智也が教える
「氷温抽出茶漬け オリジナルXO醬添え」のつくりかた

Photography : Kenta Yoshizawa
Text : Shunpei Narita

小津安二郎監督による往年の映画に『お茶漬けの味』(1952)という作品がある。お茶漬けという食べ物は、世代を超えて誰もが懐かしさを覚えるソウルフードといえよう。そんな永遠の定番も、ほんのひと手間加えるだけで段違いの美味しさに。ステイホームで楽しめるレシピを二人の料理人に紹介してもらう本企画。

二人目は、ティーペアリングのコースも人気、南麻布にある中国料理の名店[茶禅華]川田智也さん。上品な味わいが楽しめる「氷温抽出茶漬け オリジナルXO醬添え」のつくりかたを教えてもらった。

「お茶漬けってお店では出してこなかったのですが、“これなら出したい”と思うレシピです。レストランの料理として成立させようとすると、ある程度のパンチが必要なので中華系のスープと組み合わせるところから発想する。でもお茶の良さが消えてしまうんですよね」と話す川田シェフ。しかし「家庭でも楽しめる、という前提に立つと、クリアな水を使い、旨味を引き出したお茶があればいいなと。完全に盲点でした」。

普段から六種類の水を使い分けているというが、「お茶の良さを覆い隠さず、きれいな表情だけをストレートに出せるので」と、クリンスイの「お茶専用」浄水器を使用。長時間0.5度付近の温度で保つ「氷温出し」で、いいところだけを出し切った、繊細かつ上品なお茶漬けが完成した。極めつけはオ リジナルのXO醬。昆布のグルタミン酸、茶葉に含まれるアミノ酸、魚介類のイノシン酸と旨味成分の掛け算により、華やかな味わいが口いっぱいに広がる。味の変化も楽しいレシピだ。

クリンスイのお茶専用浄水器でろ過。「水を口に入れた瞬間に、清らかだなと感じました」と川田シェフ
シンプルなレシピだけに、お茶に最適な浄水でベストな形に。長時間低温をキープすることで、旨味成分であるテアニンを十分に浸出させることができる

材料 (1人分)

  • 茶葉 14g
  • 浄水 900ml
  • 日高昆布 2g
  • XO 醬 10g
  • 塩 少々
  • 白飯 茶碗一杯分
    ※抽出されるお茶は 4~5 杯分です

作り方

  1. ボトルに茶葉、水、日高昆布を入れる。発泡スチロールや 保冷バッグなど温度管理ができる容器に氷を敷き詰め、 低温で2日間ほどおいておき、茶こしで濾す
  2. 油を切ったXO醬に、戻した日高昆布を3g細切りにし、濾した茶葉 10gとよく和える
  3. 作ったお茶は鍋に入れて、塩で味を整えておく
  4. 炊きたての熱々のご飯に、あたためたお茶をかければできあがり

川田さんが使用したのは美味しい水のブランド『Cleansui』のお茶をおいしくするための水をつくるポット型浄水器「和食のためのクリンスイJP407-T」。“お茶ならではの繊細な味わいを感じるために、お茶専用のお水があればいいのに”という想いから開発。品種はもちろん、採れた時期や場所、製法によって変化するお茶本来の風味を素直に引き出す水について吟味を重ね、クリンスイの技術で実現。甘味、渋味、苦味といったそれぞれのお茶が持つ表情を楽しめる。

茶禅華

東京都港区南麻布 4-7-5
17:00〜24:00(L.0 20:30)
不定休
Instagram:@sazenka

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