2022.07.13

有機野菜と水のおいしさに触れる
「オーガニックアンドコー」。

photo / Norio Kidera
text / Hitomi Takano
edit / Akio Mitomi

オーガニックをもっと身近に。おいしい野菜と出合う場所。

埼玉県さいたま市大宮、武蔵一宮氷川神社の参道沿いに、旧さいたま市立大宮図書館をリノベーションした複合施設「Bibli」はある。その1階に店を構えるのが、有機専門の八百屋とボタニカルバー「ORGANIC&CO.(オーガニックアンドコー)」だ。“Fun Organic(オーガニックって、楽しい)”をコンセプトに、有機野菜をもっと身近に感じてほしいと今年1月にオープンした。

八百屋で扱う野菜や果物、穀物は、すべて有機JAS認証を取得したもの。ゼロウェイストを目指し、プラスチック包装を極力使用せずに量り売りで販売するのが、「ORGANIC&CO.」の特徴だ。形状やサイズもバラバラな無選果の野菜たちが、畑で使われるリヤカーに入って陳列されている。

一方、併設のボタニカルバーでは、店内に並ぶ野菜や果物で作るオーガニックスムージーやレモネード、自家製豆乳などが味わえる。キッチンには、クリンスイの業務用浄水器が設置されていて、メニューにも浄水が使用されている。スタッフも、クリンスイの浄水を使うことで味が各段においしくなったと実感しているそうだ。

ボタニカルバーのコンセプトは、“野菜との接点になる場所”。八百屋で野菜を販売するだけでなく、野菜のおいしさと出合ってもらいたい。そんな思いで、このバーを設けた。

そしてもうひとつ、ボタニカルバーは、循環を生み出すという大事な役割も担っている。スムージーには、急速冷凍した野菜や果物を使っているが、これらは過剰在庫になってしまったものを使用。余剰分を廃棄や投げ売りするのではなく、形を変えて提供し、循環させることで、フードロスを抑制しようという目的だ。また、青果をきちんと適正価格で販売することは、生産者の収入を安定させ、持続可能なものにすることにも繋がるという。

そんな思いの詰まったオーガニックスムージーは、定番メニューの3種類と、その日余った野菜で考案する日替わりメニューがある。

ほかに、ぜひ一度味わってみてほしいのが、販売している有機大豆で作る自家製豆乳。通常の豆乳よりサラッとした飲み口で、ほんのり温かくほっとする味わい。プレーン、だし醤油、メープルシロップの3種類がある。豆乳を作る際も、もちろんクリンスイの浄水を使用している。

ここを運営しているのは、1970年代から有機農産物を専門に卸す商社「協同商事」。2016年にクリンスイの超軟水で作る「Cleansui×COEDO《Super Pure Pils》」を製造したクラフトビールブランド「COEDO」も手がけている。

ここでは、専用の充填機を使って、ビールを量り売りで販売。専用のペットボトルとガラス製のグローラーが用意されているが、二層式の保温ボトルを持ち込めばそれに注いでもらうことができる。週末は、キャンプやホームパーティの前に、1〜2リットル購入していくお客さんも多いのだそう。

有機野菜と出合い、そのおいしさを体験・体感できる場所。おいしいの先にある、クラフトの概念や環境問題、フードロスなどについて考える。そんなきっかけにもなるかもしれない。

ORGANIC&CO.

埼玉県さいたま市大宮区高鼻町2-1-1 Bibli 1F TEL 048 788 4221
https://organic-co.jp

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