前編はこちら
マクティア マリコさんに聞く、「mymizu」とSDGsのこと。 前編
SDGsの聖地を目指し2021年、三重・多気町にオープンした商業リゾート施設VISON(ヴィソン)を、「mymizu(マイミズ)」プラットフォームの共同主宰者マクティア マリコさんが訪れた。その一角にあるパビリオン、クリンスイハウスでmymizuの取り組みについて話を聞いた。
2022.03.10
2021年、三重・多気町にオープンしたVISON(ヴィソン)を、「mymizu(マイミズ)」プラットフォームの共同主宰者マクティア マリコさんが訪れた。SDGsの聖地を目指す商業リゾート施設で、どのような取り組みがされているのか、生鮮食料品や飲食店が並ぶマルシェ ヴィソンを歩いてみた。
木造の大屋根が特徴的なマルシェ ヴィソンには、地産地消で三重と周辺地域の作り手を応援し、プロの目にもかなう農産物や加工品を販売する生鮮市場マルシェ ヴィソンをはじめ、15の食にまつわる店舗が出店し、ほかにもイベント会場の軽トラマルシェで産直野菜などを販売する。またバーベキュー器材のレンタルや地元の食材販売を行うrue de Terrasseがあり、大屋根の脇で手ぶらバーベキューを楽しむこともできる。
SDGsの聖地を目指すVISONの理念に共感した、各店舗の取り組みもそれぞれ興味深い。例えば市場カフェのマーケテリアでは、マルシェ ヴィソンで新鮮なまま売れ残った食材や不揃い、規格外の食材を利用してフードロスを削減。マクティア マリコさんも本日のハタケスープを試食した。
「トマトの味がとても濃くて、体が温まりました」
創業120年の仲卸が直営する「𦚰口の鮪」では、マグロの解体ショーが呼び物だ。が、その実態は卸から小売り、飲食まで一体化した実験店舗。那智マグロの成魚のみを一本釣りして乱獲を避けるところから始まり、刺身用のサクで流通する以外の部分まで捨てることなく活用。一匹の全てを使い切るために、マグロのメンチカツなどを販売している。
VISONにはクリンスイハウスをはじめ、十数カ所クリンスイの給水スポットが。マルシェ ヴィソンの休憩スペースにも設置されており、施設全体で自動販売機を置かない方針をバックアップしている。また、マルシェ ヴィソンなどで販売されているVISONオリジナルの浄水タンブラーには、クリンスイのフィルターが内蔵されているので、水道水をおいしく飲むこともできる。
VISON訪問のしめくりに、マクティア マリコさんに感想を聞いた。
「共感する取り組みがとても多かったと思います。その一方で、もっと背景のストーリーを説明した方がいいと思ったところも。例えば、照明が少なくて歩きにくいと感じる人もいると思いますが、あえて照度をおさえることで、素敵な星空を楽しんでほしいといった意図を、もっと伝えたらいいのではないでしょうか」
ロンドン大学卒業後、中日新聞社ロンドン支局に務め、2014年に駐日英国大使館の国際通商部に勤務。日本と英国間のイノベーションを促進するとともに、2017年よりフリーランスとして社会的企業でプロボノやコンサルティングの仕事を受け始める。日本において世の中の深刻な課題に取り組む人やビジネスを増やすため、同年一般社団法人Social Innovation Japanを設立。その一環として、ペットボトルの削減をミッションにした、日本初の無料給水アプリ「mymizu」プラットフォームを立ち上げた。2020年、環境省グッドライフアワードで環境大臣賞を受賞。https://www.mymizu.co
SDGsの聖地を目指す三重・多気町の商業リゾート施設VISON(ヴィソン)。その一角にオープンした、水の知恵をコンセプトにしたパビリオンがクリンスイハウスです。クリンスイのおいしい水を無料で試飲できるほか、ビルトインタイプの蛇口一体型クリンスイも体験可能。また、水や食にまつわる展示やイベント、ワークショップも行っています。またクリンスイハウス以外にもVISON内には10数か所のクリンスイ給水スポットを設置。飲・食・住・環境を水の視点から考えながら、体験型コンテンツを発信しています。
https://www.cleansui-house.com/